膀胱がんの初期症状と検査法

膀胱がんは上皮内がん・表在性膀胱がん・浸潤性膀胱がんの3つに分類されます。上皮内がんは初期の癌ですが内視鏡検査をしても分かりづらい特徴があります。膀胱粘膜壁に悪性度の高いがん細胞がばら撒かれている状態で存在しています。表在性膀胱がんは膀胱内の粘膜や粘膜下層に留まって発生するので、内視鏡手術で治すことができます。周囲の臓器などへ転移や浸潤することはあまりないですが、何回も再発するという特徴があります。膀胱がんの7割以上がこのタイプです。浸潤性膀胱癌は膀胱の筋肉や膀胱外の組織まで拡がっていき、転移もしやすく危険なタイプといえます。
膀胱がんの初期症状としてよくあるのが血尿です。血尿がでた時点ですぐに専門病院に行くのが一番よいのですが、膀胱炎のように痛みがなく、しばらくすると止まってしまうのでそのまま放置していまいがちです。この他には排尿痛や下腹部の痛み・背部痛を感じるケースもあります。
膀胱がんの診断には内視鏡検査が最も有効です。また、尿にがん細胞が混じっているかを調べる尿細胞診も行われます。膀胱がんの疑いがある場合は、腎盂・尿管といった部位を排泄性腎盂造影検査で調べる必要があります。また、他臓器やリンパ節への転移の有無を調べるため、胸部X線撮影や超音波検査・CT検査などの画像診断を行います。

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膀胱がんの治療

膀胱がんの治療には、手術による外科治療・抗がん剤による化学療法・放射線療法・膀胱内注入療法などがあります。外科治療の中でも経尿道的膀胱腫瘍切除術は表在性膀胱がんに対して行います。内視鏡で膀胱内を観察しながら電気メスで癌を切り取る方法です。浸潤性膀胱がんの場合は膀胱全摘除術をする必要があります。この時、膀胱と骨盤内のリンパ節を摘出します。さらに、男性患者さんからは前立腺と精嚢を、女性患者さんからは子宮を摘出します。また、膀胱摘出後は尿路再建のため尿路変更術を行います。
抗がん剤を使用した化学療法は、手術での取り残しや転移が見られる場合に行われる方法です。副作用として脱毛・嘔吐・血小板や白血球の減少・腎機能低下などがあります。
放射線治療は主に浸潤性膀胱ガンに対して行われます。また、膀胱を温存する目的で化学療法や内視鏡手術を合わせるやり方をとることもあります。
膀胱内注入療法は膀胱内にBCGや抗がん剤を注入する方法です。基本的に上皮内がんに対して行われ、浸潤性膀胱がんには適しません。