大腸がんの症状
大腸がんは発生部位によって結腸がんと直腸がんにわかれます。男性の方が女性に比べて発生しやすく、死亡率・罹患率ともに2倍ほど高くなっています。大腸がんの症状は発生する場所によって違いがあります。直腸癌・S状結腸癌・下行結腸癌のケースでは、下痢や便秘を起こしたり細い便・粘血便・血便などがでます。上行結腸癌・横行結腸癌・盲腸癌のケースでは、慢性的な出血からくる貧血症状や腹痛などがあります。ただし、どちらのケースも初期症状というのはあまりなく、かなり進行するまで無症状であることが多いです。
大腸がんの原因としてはさまざまなものが考えられます。国際がん研究機構の発表では、過度の飲酒、長年にわたる喫煙、ハム・ベーコン・ソーセージなどの加工肉は大腸ガンを発症させやすいとしています。また、肥満や過体重は結腸がんの原因になるということです。さらに、直系の家族に発生した人がいる場合は、遺伝による要因も心配されますので定期的に病院での大腸がん検診を受けましょう。
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大腸がんの検診
大腸がんの検診では、無症状の時の検査として便潜血反応を調べます。この時に大便の中に含まれている血液に陽性反応があれば、大腸ガンの有無を見るため注腸造影検査や大腸内視鏡検査をします。注腸造影検査とはX線で癌の大きさや位置を診る方法で、肛門からバリウムなどを注入します。大腸内視鏡検査では肛門より直接に内視鏡を入れて観察しますので、早期大腸がんやポリープの診断・切除が可能です。この他には直腸指診といって、お医者さんが患者さんの肛門から指を入れて、直腸内の様子を診断するやり方もあります。
大腸がんが発見されたとしても治療方針を決定するにはいろいろな検査を受けなくてはいけません。肺転移やリンパ節転移、または大腸ガンと周りの臓器との位置などを確認するために、胸部X線検査・腹部超音波検査・CT・MRI検査等を行います。
大腸がんの治療には、手術治療・抗がん剤による化学療法・放射線治療などがあります。また、最近では副作用がほとんどない免疫療法も注目されています。手術療法ではガンができている腸管とリンパ節、周囲の臓器を一緒に切除します。手術後に腸管を吻合しますが、肛門付近の直腸がんのケースでは人工肛門にすることもあります。化学療法では、ガンの進行を抑えたり癌細胞を消滅するために抗がん剤を使用します。ただ、化学療法には嘔吐・手足のしびれ・倦怠感・肝機能や賢機能の障害などさまざまな副作用が伴います。抗がん剤治療を受ける前に、お医者さんと副作用についてしっかりと話し合っておく必要があります。放射線療法は癌細胞のDNAにダメージを与えて死滅させることができます。これにより人工肛門を回避することができたり再発抑制の効果をもたらす場合があります。副作用としては腹痛・下痢・脱毛・膀胱炎・白血球や血小板の減少などがあり、放射線を照射した場所により異なります。