皮膚がんの予防と治療法
皮膚がんとは、表皮細胞と真皮・皮下組織にある皮膚付属器の細胞が悪性化したものを総称しています。皮膚癌にはたくさんの種類がありますが、基本的には大量の紫外線の蓄積や放射線の影響によって発生します。
皮膚がんの予防には、子供の頃から過度の日焼けをしないことが大事です。日光が強い時間帯は帽子を被ったり日傘をさすなどして、できるだけ紫外線を避けるようにしてください。いぼやほくろのような症状が皮膚にあれば、その大きさ・色・状態に変化がないか注意しましょう。そして気になった時はすぐに専門医のいる病院で検診してもらい、早期発見に努めましょう。
皮膚がんの治療法には外科療法・凍結療法・放射線治療・化学療法があります。また、これらを組み合わせて効果を高める集学的治療も行います。どの治療法を選択するかのは皮膚癌のタイプによって変わります。
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皮膚がんの特徴
皮膚がんの中でも頻度が高いのが基底細胞がんと有棘細胞がんです。ヒトの皮膚は外側から表皮・真皮・皮下組織の3つに分けられますが、基底細胞がんは表皮の最下層である基底層や毛包の細胞から発生します。原因としては長期間の紫外線の浴びすぎが考えられます。患者の約半分は70歳以上が占めるなど、高齢者になるほどはっきりと増加する傾向にあります。基底細胞がんの進行はとても遅いですが、適切な治療を施さなければ徐々に骨や筋肉へも拡がってきます。ただ、他の臓器への転移はめったにはありません。初期症状には鼻やまぶた、耳の周りにほくろに似た黒色の小さなオデキができます。何年かかかって少しづつ大きくなり、真ん中が陥没し、まわりが堤防状に盛り上がった黒いオデキがいくつも並びます。
皮膚がんのひとつである有棘(きょく)細胞がんは、表皮の中間層である有棘層の細胞にできる癌のことです。原因は紫外線の影響が最も大きいと考えられますが、最近ではヒト乳頭腫ウイルスとの関連性が指摘されるようになりました。高齢者になるほど増加し、男性の割合が女性に比べ1.6倍ほど大きくなります。初期症状としては、かさかさした5mmくらいの皮膚の盛り上がりができます。これがさらに大きくなるとカリフラワー型の赤い腫瘍になったり、膿がでて嫌な臭いを放つ場合もあります。有棘細胞がんは基底細胞がんと違い、肝臓や肺に転移することもあります。また早くから骨や筋肉に浸潤する傾向があります。
皮膚がんの中では悪性度が高く、ホクロの癌として知られているのが悪性黒色腫(メラノーマ)です。足裏にできることが最も多く、体幹・顔面・爪などが続きます。若い世代でも発生しますが、他の皮膚がんと一緒で70歳以上の患者さんが特に多くなっています。非常に転移しやすく、腫瘍にメスを入れることは危険を伴うので、深さを確認した上で拡大切除をする必要があります。手術以外では化学療法・免疫療法を組み合わせて治療をしていきます。