咽頭がんとは

咽頭がんは発生する部位によって上咽頭がん・中咽頭がん・下咽頭がんに分かれます。出てくる症状や治療法、生存率などもそれぞれ異なってきます。
上咽頭がんは解剖学的な位置関係から手術が非常に難しいといわれています。症状としては鼻づまりや鼻出血などの鼻症状と、耳閉感や難聴などの耳症状があります。この他にも、脳神経症状として二重にものが見えたりなど視力障害が起きることもあります。
上部咽頭がんの診断には、後鼻鏡やファイバースコープによる視診と腫瘍の一部を採取する組織診断をします。また画像診断としてCT・MRI検査も行います。
上咽頭がんは放射線療法を中心に治療し、抗がん剤を用いた化学療法は補助的役割となります。放射線は人体にさまざまな後遺症・副作用をもたらし、唾液腺が萎縮することによる口腔や咽頭の乾燥・異常感が起こります。その他には視覚障害・嚥下障害がでる可能性もあります。

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中咽頭がんと下咽頭がん

中咽頭がんには扁平上皮がん・悪性リンパ腫・腺がんなどがあります。患者数は男性が女性に比べて非常に多く、50代以上の年齢層によくみられます。原因は長年にわたる飲酒と喫煙であると考えられています。初期症状としては嚥下時に違和感やしみる感じなどがします。癌の進行度合いによってのどの痛みや飲み込みにくさ・ 呼吸困難などの症状がでます。診断には視診と触診を行い、直接腫瘍を確認します。また、腫瘍の一部を採取して病理組織検査により診断を確定します。中咽頭ガンであることがわかれば画像診断のためにCT検査やMRI検査などを行います。治療法としては外科手術・放射線治療が中心ですが、それに抗がん剤を使った化学療法も組み合わすこともあります。
下喉頭がんの原因は中喉頭癌と同様に飲酒と喫煙があげられます。ただ、輪状後部に発生する癌に限っては鉄欠乏性貧血の女性に多いという特徴があります。早期発見されれば手術や放射線治療で完治が可能ですが、ある程度進行するまで症状が出ないことが多いです。進行癌の治療には外科治療を主体としますが、大半のケースでは喉頭を全部摘出せざるを得ないのが現状です。